スカイパーフェクト・コミュニケーションズは2008年2月28日,同社が出資するマルチメディア放送企画LLC合同会社が年3月5日に,「ISDB-Tmm」方式を利用した携帯端末向けマルチメディア放送のフィールド実験を開始すると発表した。東京タワーからVHF帯の周波数の実験電波を発射し,実際のフィールドにおける受信実験を行う。今回の実験を通じて,必要な要素技術やサービスモデルの検証などを行う計画である。受信端末は,マルチメディア放送企画の株主であるNTTドコモが提供する(発表資料)。

 マルチメディア放送企画が実用化を目指すISDB-Tmm方式を用いた携帯端末向けマルチメディア放送は,地上アナログ放送が終了した後に空くVHF帯の周波数を利用して,2011年7月以降に提供される予定である。現行の「ワンセグ」(携帯端末向け地上デジタル放送)を進化させたもので,映画や音楽,スポーツ,ニュース,電子書籍などの様々なマルチメディアコンテンツを,ダウンロード型とストリーム型の組み合わせで携帯端末に配信するサービスである。