OpenID ファウンデーション・ジャパン(仮称)のサイト
OpenID ファウンデーション・ジャパン(仮称)のサイト
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 シックス・アパート、日本ベリサイン、野村総合研究所の3社は2008年2月28日、「OpenID」の技術の普及や啓蒙を推進する団体「OpenID ファウンデーション・ジャパン(仮称)」の設立へ向けて活動を開始したと発表した。4月設立を目指す。同団体には、アセントネットワークス、イーコンテクスト、インフォテリア、テクノラティジャパン、ニフティ、ミクシィ、ヤフー、ライブドアの8社も2月27日時点で参加を表明している。

 OpenIDは、共通のユーザーIDを複数のWebサービスで使えるようにする技術で、サービスごとに異なるIDとパスワードを使い分ける必要がなくなる。国内ではYahoo! Japan、はてななどが対応サービスを提供中。米国では既に1万以上のWebサイトがOpenIDに対応し、2億5000万を超えるOpenID対応のIDが発行されているという。

 新団体の活動内容は、関連書類や仕様の日本語化、使い方の紹介、国内における議論の結果を米国へフィードバックすることなどで、米OpenID Foundationの日本支部という位置付けだ。設立の背景を、発起人代表の崎村夏彦氏(野村総合研究所)は、「欧州におけるOpenIDの普及団体であるOpenID Europeが、言語の壁を越えて各国の法律や文化的なニーズを吸い上げていることが分かった。それを日本でも実施したいと考えた」としている。