日立情報システムズは2008年2月28日,英メッセージラボと協業し,中小・中堅企業向けにASP(application service provider)型のセキュリティ・サービス「SHIELDeXpress セキュリティオンデマンド」を発売すると発表した。

 SHIELDeXpress セキュリティオンデマンドの第1弾として,メールのセキュリティ・サービスを開始する。これは,メッセージラボが世界88カ国1万5000社以上に提供しているウイルス対策,迷惑メール対策,添付の画像ファイル監視,コンテンツ監視のASPサービスを,日立情報が販売パートナーとなって日本市場で企業に提供するものである。

 メッセージラボのサービスは,メールに対して、SMTPコマンドの確認やユーザーが作成したIPアドレスなどのホワイトリスト・チェックをしたり,他のセキュリティ・ベンダーのスパム対策エンジンやウイルス対策エンジンを使い検証したりする。さらに,未知の脅威を特定・検知する「SKEPTIC」と呼ぶ独自開発の人工知能を活用する。

 「複数のセキュリティ・チェックによって総合的に判定でき,スパムの検知率は95%以上で,誤検知率は0.0003%以下。ウイルスの検知率は100%で誤検知率は0.0001%以下」と,メッセージラボのジェームス・スコリー アジアパシフィック担当バイスプレジデントはその効果を強調する。世界10都市14カ所のデータ・センターで分散して運用しており,「サービスの稼働率は100%」(スコリー バイスプレジデント)という。

 サービス料金は,導入サポートを含む初期費用が10万円,1サービス利用時の月額利用料は50ユーザーの場合に1万4700円,250ユーザーの場合に6万6150円。2008年度中に,Webセキュリティ対策やメール・アーカイブなどの新サービスも追加する予定である。

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