サイレックス・テクノロジーは,本来はUSBケーブルを使って接続しなければならないUSB機器をTCP/IPネットワーク経由で利用できるようにする機器「SX-2000WG+」を,2008年2月28日に出荷した。USB接続型のプリンタやWebカメラなどを,有線LANまたは無線LANにつながった複数のパソコンから共有して使えるようになる。価格は,1万6800円(税別)。OEM/カスタム用途で提供するという。

 SX-2000WG+は,USB接続する機器を,パソコンからは有線/無線LANで接続して利用できるようにする機器。搭載するUSBポートは1つだが,USBハブを利用することで1台のSX-2000WG+に,USBハブを含めて最大15台までのUSB機器を接続できる。

 今回出荷したSX-2000WG+では,新たにUSBのデータ転送モードの1つである「アイソクロナス転送」モードを利用できるようにした。このモードは,一定時間あたりの転送量を保証するというもの。複数のUSB機器を混在させて同時に使った際でも,帯域が保証される。同モードを利用できるUSB接続機器には,データ転送品質が要求される音声スピーカ(USB Audioクラス)やWebカメラ(USB Videoクラス)などがある。

 主な仕様は以下の通り。有線LANポートは,100BASE-TX/10BASE-T×1。無線LANは,IEEE802.11b/g。USBポートはUSB2.0 Hi-Speed(Aタイプ)×1。外形寸法は,幅36×高さ138×奥行114ミリ・メートルで重量は172グラム。電源供給はACアダプタ。パソコンにインストールする専用のデバイス・ドライバの稼働OSは,Windows 2000/XP/VistaまたはMacOS X。