写真●NGN商用サービスの内容を発表するNTT東日本
写真●NGN商用サービスの内容を発表するNTT東日本
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 NTT東西地域会社は2008年2月27日,次世代ネットワーク(NGN)を使って提供する商用サービスの内容を発表した。総務省が2月25日に同社のNGNを使った業務を認可したことを受けて,現時点での検討状況を明らかにしたもの。詳細なサービス内容は3月下旬に改めて公表するとしている(写真)。

 商用サービスの名称は「フレッツ光ネクスト」となる。NTT東西のFTTH回線経由で,最大伝送速度が100Mビット/秒のブロードバンド(高速大容量)サービスや,加入電話と同じ体系の0AB~J番号を使えるIP電話サービス「ひかり電話」を提供する。月額料金は既存のBフレッツ(戸建て向け月額4100円,税別,以下同)とひかり電話(無料通話3時間相当を含めて月額1500円)と同額とする。ひかり電話では,新たにハイビジョン(HDTV)画質のテレビ電話が追加される。このサービスの通話料は3分間100円とする。

 映像配信サービスなどを利用するための付加サービスの名称は「フレッツ・キャスト」とした。NGNの機能を使って新たに実現する通信帯域の保証機能(QoS)を使ったサービスに加入する場合,付加料金として月額200円を徴収する。これに加入することでハイビジョン画質のVOD(ビデオ・オンデマンド)サービスなどを利用できるようになると想定される。なお,QoS(quality of service)保証のサービスを利用する場合,ひかり電話への加入が条件となる。

 1対多型で配信する地上デジタル放送の再送信サービスについては,再送信事業者向けの料金を現在検討中とした。NTT東西自身は加入者から特に追加料金を徴収しない方針だ。

 NTT東日本は,2008年3月末にフレッツ光ネクストのサービス提供を開始する。当初は東京,神奈川,千葉,埼玉の一部エリアが対象。2008年末までに政令指定都市や県庁所在地などにエリアを拡大する計画だ。

会見の模様は追って詳報する。

[ NTT東日本の発表資料]