米Texas Instruments(TI)は米国時間2008年2月26日,アプリケーション・プロセサ「OMAP」の4種類の新モデル「OMAP3503」「同3515」「同3525」「同3530」を発表した。新モデルは,携帯型音楽プレーヤから,ナビゲーション機器のグラフィック表示や医療画像機器の機能にも対応するという。

 今回発表したモデルは,コアに最大動作周波数600MHzのARM Cortex-A8を採用。動作周波数300MHzのARM9コア搭載チップと比べて4倍以上の処理性能を実現する。写真のようにリアルなグラフィック機能,ビデオ・アクセラレータ,組み込み機器向け3次元グラフィックス描画用API「OpenGL ES 2.0」対応のグラフィック・エンジン,TIのビデオDSP技術などを組み合わせて提供することで,これまでの携帯電話市場に加え,自動車,組み込み型機器,医療,消費者向け機器といった市場をターゲットとする。

 OMAP3503は,0.4mmピッチと0.65mmピッチの2種類のパッケージを用意。0.4mmピッチ版は4週間以内に出荷され,0.65mmピッチ版は2008年第2四半期に出荷を開始する。OMAP3515,OMAP3525,OMAP3530は,開発ツールとともに2008年下半期にリリースされる。

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