ブリヂストンサイクルは、自転車用メーターの「emeters(イーメーターズ)」を2008年3月15日から発売する。メーター内に走行データを蓄積。専用のSNSサイトで、データを保存・管理できるのが特徴だ。「自転車は生活に欠かせないツールから生活を楽しむものに変わった」(渡辺恵次 代表取締役社長)ことから、新しい機能を搭載した商品の開発に至ったという。ユーザー間で情報を交換できる場を提供することで、楽しく自転車を乗るユーザーを増やすことを狙う。
emetersは、通常の自転車用メーターと同様に、走行距離や走行時間、速度、消費カロリーなどを計測し表示する。また、時間や日付といった情報も表示可能だ(写真1)。ペダルを踏んで走り出せば、自動で計測を開始し、停車すると中断するため、面倒な操作は必要ない。
本体をパソコンに接続すると、専用ソフトが起動する。ソフト内のアップロードボタンをクリックすれば、計測したデータを、自動的に専用のSNSサイト「emeters WEB サイト」に送信する。SNSサイトでは、測定した走行距離や時間、速度、消費カロリーなどを日にちごとにグラフで表示(写真2)。体重や体脂肪率を事前に入力しておけば運動量をチェックし、ダイエット目的にも利用できる。
SNSサイトは、日記やコミュニティ機能のほかに、走行データを基にした情報交換機能を用意した。例えば、自分の走行データを公開し、何キロ走行したかを友人と競争することもできる。また、「サイクリングマップ」機能では、オリジナルのサイクリングコースを地図上に登録して公開可能だ。他の人が作成したサイクリング・コースを実際に走って楽しむこともできる。
ターゲットは、ライトスポーツや、自転車で散歩をするといったユーザー。価格は8400円で、初年度に2万個の販売を目指す。また、emetersを搭載した新型自転車「MARiPONSA」も用意する。価格は5万800円から。