[画像のクリックで拡大表示]

 インサイトテクノロジーは,データベース監査ツールの新版「PISO 4.0」を4月2日に出荷する。Oracleの特権ユーザーが行う,ログインやDBの起動といったアクティビティの監査機能を加えた。監査レポートを出力するオプション製品「Audit Report Option(ARO) 4.0」も同時に出荷。特権ユーザーのアクティビティ・レポートなどが出力できる(写真)。

 PISOは,参照/更新/削除といったログを取得するために,Oracleのメモリー領域にアクセスするタイプの監査ツール。Oracleの監査機能を利用する「Audit型」に比べてDBに与える負荷が低い,ネットワーク上のパケットをキャプチャする「ネットワーク・キャプチャ型」に比べて取得できるSQL文の完全性が高い,といった特徴がある。

 ただし,特権ユーザーが行う「ログイン/ログアウト」や「DBの起動/停止」といったアクティビティは,メモリー領域を参照しても把握できない。PISO 4.0では,「ログを取得する機能はそのままに,特権ユーザーのアクティビティのみOracleの監査機能で取得するようにした」(取締役 製品開発本部長 兼 カスタマーサポート本部長 石川雅也氏)。そのほか,不正アクセスを遮断する機能など,PISO 4.0は200を超える機能強化が施された。

 ARO 4.0は,従来の「Forensic Option」の後継製品。30種類の監査テンプレートを使うことで,ログの分析やレポートが容易になる。

 PISO 4.0およびARO 4.0を使ったコンサルティング・サービス「特権ユーザー監査対応パック」も提供開始する。監査運用基盤を構築し,特権ユーザーのアクティビティを記録。監査用レポートが作成される。

 製品価格は,PISO 4.0が460万円(税別)~,ARO 4.0が250万円(税別)~。特権ユーザー監査対応パックは300万円~で,PISO 4.0とARO 4.0のライセンスが別途必要になる。