米Microsoftは,健康/医療向けアプリケーションの研究開発を促進するために300万ドルの基金「HealthVault Be Well Fund」を設立し,医療向上を目的とするオンライン・ツールの研究開発プロジェクトに助成金を提供する。Microsoftが,米フロリダ州で開催中の医療関連の展示会「Healthcare Information and Management Systems Society(HIMSS)2008」で米国時間2008年2月25日に明らかにした。

 助成金の対象となるプロジェクトは,個人の健康状態や疾病などの情報を保存するWebベースのプラットフォーム「Microsoft HealthVault」と健康/医療情報に特化した検索機能「HealthVault Search」を利用するもの。主に予防治療,急性病患者の診断および治療,若年性疾患の治療,女性向け健康管理,コミュニティ向けソーシャル・アプリケーションといった分野のアプリケーションの研究開発プロジェクトを募集するが,これ以外の分野のプロジェクトも受け付ける。

 応募資格のある団体は,米国を拠点とする大学機関,非営利の研究または医療機関など。民間組織もこれらの団体と提携して応募できる。募集期間は2008年2月25日~5月9日。審査の結果,助成金の対象として選ばれたプロジェクトには最大50万ドルの助成金が提供される。助成金の対象となるプロジェクトは,2008年7月1日に発表される。

発表資料へ