米Microsoftは米国時間2008年2月25日,オンライン広告向けの新たな効果計測ソリューション「Engagement ROI」を発表した。クリック回数を基準とする従来の手法と異なり,広告の効果をさまざまな観点から調べるため,オンライン広告効果の全体像を把握できるという。複数の広告会社や広告主の協力を得て3月1日よりベータ運用し,2008年第2四半期中に試験の結果を出す予定。

 Engagement ROIは,広告管理ツール「Atlas Media Console」内でリアルタイムに広告効果レポーティング機能を提供する。広告の表示頻度やサイズ,形式などを集計し,商品販売といった最終的な成果に対する影響度を分析できる。

 効果計測は,「Engagement Mapping」と呼ぶ手法にもとづいて行う。消費者と広告の多様な接点を計測対象とすることから,クリックや表示の回数だけに頼るこれまでの方法で見落としていた重要な要素も漏れなく得られるという。

 Atlas Media Consoleは,Microsoftが2007年8月に買収したオンライン・マーケティングを手がける米aQuantiveの製品(関連記事:Microsoft,オンライン・マーケティングのaQuantiveを約60億ドルで買収へ)。

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