信金中央金庫の「全国信用金庫データ通信システム」(全信金システム)に2008年2月25日、障害が発生し、振込などの処理ができなくなった。夜10時現在、全国の信用金庫から銀行など信用金庫以外への振込といった為替取引約83万件のうち、74万件が未処理のままという。原因はまだ分かっていない。

 障害が発生したのは午前8時30分ごろ。「全信金システムからの振込データがシステム内部に滞留し始めた」(全信金システムを運営管理する、しんきん情報システムセンター=SSC)という。「全国銀行データ通信システム(全銀システム)側にシステム障害がないと確認できたため、全信金システム側のシステムかネットワークに問題があると判断した」(同)。信金中央金庫は午後1時30分、全国の信用金庫にシステム障害が発生していると通達した。

 SSCは復旧の見込みについて、「明日朝までを目指している。システムを復旧できない場合、為替取引データを全銀システム・センターに持ち込んで処理してもらう。そのときの取引日付は25日とするように検討を進めている」と話す。