HP Integrity BL870cサーバブレード
HP Integrity BL870cサーバブレード
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 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2008年2月25日,CPUにItanium 2プロセッサを搭載した「Integrity」ブランドのブレード・サーバーの新機種として,「HP Integrity BL870cサーバブレード」を発売した。デュアルコアItanium 2プロセッサ9100番台を最大で4個まで搭載できる。価格は,最小構成で260万7150円。

 BL870cは,2007年4月に出荷した「HP Integrity BL860c」(最大2CPU構成)の上位機種となる。BL870cは,エンクロージャとして「HP BladeSystem c-Class」を利用でき,c7000に4台,c3000に2台まで搭載可能である。従来のBL860cと比べ,エンクロージャに搭載可能なブレードの台数は半分となるが,ブレード1台当たりのCPU数,搭載メモリー容量,搭載ディスク容量がそれぞれ2倍になる。

 BL870cとBL860cとでは,エンクロージャ当たりのCPU数,メモリー容量,ディスク容量は同じである。だが,BL870cの最大の狙いは,サーバー機1台当たりの性能を,従来の2倍となる4CPU(8コア)までスケールアップできるようにしたことにある。これにより,業務サーバーやデータベース・サーバーのような高いCPU処理性能を必要とするサーバーを,ブレード・サーバーに移行しやすくした。同社では従来,Itanium 2の4CPU構成をとれるのはラックマウント型サーバーだけだった。

 動作OSは,同社仕様のUNIX互換OSであるHP-UXに加え,Windows ServerやRed Hat Linuxなどをサポートする。