米Microsoftの開発部門ジェネラル・マネージャであるScott Guthrie氏は米国時間2008年2月22日,メディア再生/リッチ・インタラクティブ・アプリケーション(RIA)表示用Webブラウザ・プラグインの次版「Silverlight 2」について,間もなくベータ版の提供を開始すると発表した。

 Silverlight 2は,アプリケーション・プラットフォーム「.NET Framework」のクロス・プラットフォーム/クロスWebブラウザ版を搭載し,Webブラウザ向け.NETアプリケーションの開発が容易になるという。導入時に.NET Frameworkは不要。アプリケーション開発は,Visual Basic,C#,JavaScript,IronPython,IronRubyといった任意の.NET言語が利用できる。対応OSはWindowsとMac OS X(関連記事:MS,次期「Silverlight」は.NET Frameworkアプリ開発が可能に)。

 RESTやPOX,RSSのほかさまざまなWebサービス向けプロトコルの処理を行えるようにする。.NETの基本的なクラス・ライブラリを組み込み,さまざまなデータソースへの汎用クエリー機能「Language Integrated Query(LINQ)」も標準対応となる。ドメインにまたがるネットワーク・アクセス機能や,ソケットによるネットワーク機能も搭載する。

 Silverlightは,NET FrameworkのUIフレームワーク「Windows Presentation Foundation(WPF)」のサブセットであり,現在WPFの一部機能しか搭載していないが,Silverlight 2では,テキスト・ボックスやフォームといった画面表示/操作コントロールにも対応する。開発したコントロールやコード,コンテンツは,WebアプリケーションとWindowsアプリケーションの両方で利用できる。

 米メディア(internetnews.com)によると,MicrosoftはSilverlight 2の最終版を2008年にリリースするとしているだけで,詳細な予定は公表していない。

[Guthrie氏の投稿]