米X PRIZE財団と米Googleが共同開催するロボット宇宙探査競争「Lunar X PRIZE」に出場する最初の10チームが決定した。すでにカーネギーメロン大学と防衛機器メーカーの米Raytheonなどが立ち上げたロボット開発事業Astroboticのチーム,ルーマニアの航空宇宙関連プロジェクト助成団体ARCA,英国マン島の民間企業Odyssey Moonなどが登録を済ませている。

 Lunar X PRIZEでは,民間出資によって開発したロボット探査機が,月面に着陸し,500メートル以上走行して,詳細な探査データを地球に送信するという任務を競う。賞金総額は3000万ドル。X PRIZE財団会長兼CEOのPeter H. Diamandis氏によると,半年前にコンテスト開催を発表して以来,53カ国から560件以上の問い合わせがあったという。

 優勝チームには2000万ドル,準優勝チームには500万ドル,また特別賞として500万ドルが授与される。ただし,2012年末までに任務を遂行できなければ,優勝賞金は1500万ドルになる。2014年末までに任務を達成するチームが出ない場合,X PRIZE財団とGoogleが期限延長を決めない限り,コンテストは終了する。

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