Type NL2-3U
Type NL2-3U
[画像のクリックで拡大表示]

 日本コンピューティングシステム(JCS)は,高さ3Uのきょう体に16台のSATAディスクを搭載するNAS(ファイル・サーバー)の新製品「Type NL2-3U」を,2008年3月3日に販売開始する。価格は,NASヘッド・モジュールのCPU性能や搭載ディスク容量に応じて異なる。デュアルコアXeon E5205(1.86GHz)×1個,250GバイトHDD×16台の構成で165万9000円。

 Type NL2-3UのNASヘッドには独Open-E製のOSを採用し,LinuxをベースにNAS用途に特化させたものだという。これにハードウエアRAID機構と,ディスク・ユニットを組み合わせた。

 特徴は,CPU,マザーボード,ネットワーク・カード,各種I/Oインタフェースなど,任意のハードウエア・スペックへのカスタマイズ発注に対応できる点である。顧客の需要に応じ,マザー・ボードの交換や10ギガビット・イーサネットの搭載,ファイバ・チャネルやInfiniBnadのホスト・バス・アダプタも搭載できる。こうしたハードウエアのカスタマイズに合わせて,OSの設定も最適化する。

 標準構成では,クアッドコアXeon 5400シリーズかデュアルコアXeon 5200シリーズを1個または2個搭載する。ネットワーク・ポートはギガビット・イーサネットを2ポート備える。OSは,iSCSIのイニシエータ機能とターゲット機能を備える。外部のiSCSIストレージの領域をNAS経由で提供できることに加え,特定のイニシエータからはType NL2-3Uの領域の一部をiSCSIストレージとして認識させられる。