米Googleと世界クラスのアカデミック医療機関である米Cleveland Clinicは米国時間2008年2月21日に,医療情報の管理に関する提携を発表した。Googleのプラットフォームを通じて,自身の治療に関する情報を患者が取得できる枠組みの開発で協力する。

 現在,Cleveland Clinicでは,10万人以上の患者の治療情報や健康状態のデータを電子カルテ・システム「eCleveland Clinic MyChart」に記録している。Googleとの共同テストでは,1500~1万人の患者を対象に,同システムの情報をGoogleが医療情報配信用に設定したアカウントに安全に転送する。Googleの認証技術「AuthSub」を用いる。

 いずれ,より多くの患者に対象を拡大し,プライバシを確保しながらCleveland Clinic外でもデータを利用できるようにする計画。無料でアクセス可能なオープンなモデルで提供する。

 患者は自身の健康を全般的に管理できるほか,一貫した治療履歴データをもとに複数の医師,医療サービス機関,薬剤師などとやり取りすることが可能になる。

[Cleveland Clinicのプレス・リリース]
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