米Googleは米国時間2008年2月21日に,ビデオ広告サービス「AdSense for video」のベータ提供を開始した。同社製品マネージャのShamim Samadi氏および製品マーケティング・マネージャのRyan Hayward氏が公式ブログで明らかにしたもので,昨年5月からパイロット・テストを行っていた。

 AdSense for videoでは,同社傘下のビデオ共有サイト「YouTube」で採用しているビデオ広告フォーマット「InVideo」と同様の仕組みを用いる。ビデオ・コンテンツまたはそれを配信するWebサイトの文脈に合った広告テキストを,再生画面の下部20%の幅に映像が透けるようにかぶせて表示する。ユーザーは広告の表示/非表示を切り替えられるため,「ビデオ視聴を妨げられることはない」(Google)。

 同社はAdSense for videoを,同社のコンテンツ・ネットワーク上の提携サイトにも拡大する考え。すでに「ExpertVillage」や「TheNewsRoom」といったビデオ配信サイトをはじめ,ビデオ配信プラットフォームを手がける米Yume,米Brightcove,米Tremor Mediaなどと協力しているという。

 また同社は,AdSense for videoの導入について,広告主とパブリッシャにアドバイスや事例を提供する「Google Video Advertising Solutions」サイトを立ち上げた。同サイトを通じてAdSense for videoの申し込みも行える。同サービスを採用したデモ再生も視聴できる。

[Samadi氏およびHayward氏のブログ投稿記事]