図1 「親に許されないようなことをインターネットで行っている」に「同意する」と答えた子どもの割合(シマンテックの発表スライドから引用。以下同じ)
図1 「親に許されないようなことをインターネットで行っている」に「同意する」と答えた子どもの割合(シマンテックの発表スライドから引用。以下同じ)
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図2 「こどもがインターネットで何を見ているのか常に把握している」に「同意する」と答えた親の割合
図2 「こどもがインターネットで何を見ているのか常に把握している」に「同意する」と答えた親の割合
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図3 「自分がインターネットで何を見ているか親は知らない」に「同意する」と答えた子どもの割合
図3 「自分がインターネットで何を見ているか親は知らない」に「同意する」と答えた子どもの割合
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 シマンテックは2008年2月21日、世界8カ国の成人および未成年のインターネットユーザーを対象に実施した調査結果のレポート「ノートン・オンライン生活レポート」を公表した。それによると、未成年ユーザーのおよそ5人に1人が、「親に許されないようなことをインターネットで行っている」と答えたという。

 今回の調査は、8カ国(米国、英国、オーストラリア、ドイツ、フランス、ブラジル、中国、日本)で実施。対象は、1カ月に1時間以上インターネットを利用しているパソコンユーザー。8カ国全体での回答者数は、18歳以上の成人ユーザーが4687人、8歳から17歳までの未成年ユーザーが2717人。8カ国それぞれにおける回答者数は、ほぼ同じであるという。

 調査内容は、インターネットの利用環境や利用状況、意識など多岐にわたる。そのうち、未成年ユーザーの利用実態を調べる設問として、「『親に許されないことをインターネットで行っている』ということに同意するか」というものがあった。

 これについて、全体のおよそ2割が「強く同意する(行っている)」あるいは「ある程度同意する(多少行っている)」と回答した(図1)。国別では、中国が最も多く、過半数(55%)が「同意する」と答えている。日本は16%で、フランスと並んで最も割合が低かった。

 なお、ここでの「親に許されないこと」が具体的に何を指すのかについては、アンケートでは問うておらず、回答者によって異なる可能性が高い。シマンテックでは、「例えば、アダルトサイトを閲覧することや、知らない人に自分の個人情報を教えるようなことが該当するだろう」とコメントする。

 2割の未成年ユーザーが「親に許されないことをしている」一方で、保護者ユーザー(18歳以下の子どもを持つ回答者)の4人に1人は、「子どもがインターネットで何を見ているか知らない」と答えている(図2)。

 未成年ユーザー自身も、2割以上が「自分がインターネットで何を見ているのか親は知らない」と回答(図3)。そのように回答したユーザーの割合が特に多かったのは中国で、54%にのぼったという。