米Googleの慈善事業Google.orgは米国時間2008年2月19日,非営利基金のSoros Economic Development Fund(SEDF)および慈善投資会社の米Omidyar Networkと共同で,インドの中小企業を対象とした投資会社Small to Medium Enterprise Investmentを設立すると発表した。3社の出資金額は1700万ドル。

 現在,インドの中小企業が資金を調達したい場合,個人などを対象とした小規模融資か,300万~500万ドルの融資を行う銀行やプライベート・エクイティ・ファンドしか選択肢がないのが現状である。新会社では,その中間の50万~350万ドルの投資を行い,インドにおける雇用創出と経済参加を支援したい考えだ。

 Google.orgのSonal Shah氏は,「経済先進国では,中小企業が国内総生産の約半分を占めている。しかし,中小企業が融資が受けにくいインドなどの開発途上国では,国の経済に貢献できないでいる」と説明する。また,SEDF副理事長のNeal DeLaurentis氏は,「インドの中小企業は長らく商業資本の対象外となっていたが,新会社の設立によって今後は魅力的な投資対象になるだろう」と述べた。

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