アンテナハウスは,PDF文書に電子署名やタイムスタンプを付与したり署名を検証するための機能をライブラリ化したWindows向けソフトウエア部品の新版「アンテナハウスPDF電子署名モジュールV1.1」を,2008年2月20日に販売開始した。出荷は2008年2月末。価格は,開発ライセンスが10万円(税別),運用ライセンスが15万円(税別)。
PDF電子署名モジュールは,PDF文書に対する電子署名と署名検証の機能をライブラリ化した製品である。業務アプリケーションに署名/検証機能を機能を組み込むことで,Adobe AcrobatなどのPDF作成/閲覧ソフトを対話型で用いることなく,PDF文書の電子署名/タイムスタンプ付与や検証を自動化できる。稼働OSは,Windows 2000以降。
自前で電子署名の付与/検証が可能であるほか,第三者の時刻認証サービスを利用したタイムスタンプの付与も可能である。具体的には,以下の3サービス,(1)アマノタイムビジネスの「アマノタイムスタンプサービス3161」,(2)PFUの「PFUタイムスタンプサービス」,(3)セイコープレシジョンの「SEIKO Cyber Time時刻認証サービス」を利用できる。今回の新版から,上記(1)および(2)をオプション機能から標準機能にしたほか,SHA-2の取得/検証機能を追加したことで(3)のSEIKO Cyber Time時刻認証サービスも標準で利用可能にした。
ライブラリの言語/環境は,.NET向け,Java向け,C++向けの3種類である。このほか,インタープリタ言語やシェルなどから利用するためのコマンドライン・プログラムを用意している。また,ユーティリティ・ソフトとして,GUIを用いて電子署名の外観(グラフィックスなど)を設定したり,電子署名に用いるための電子証明書の作成などが可能なソフトを用意している。