米AT&Tは米国時間2008年2月19日に,携帯電話ユーザー向けの新たな料金プランを発表した。月額99.99ドルで国内通話を無制限で利用できる。すべての機種を対象とし,ローミング料や長距離通話料はかからない。2月22日より提供を開始する。

 同プランは,既存の無線データ・プランと組み合わせることが可能。月額35ドル追加すれば,メッセージ送信や無線インターネット接続サービス「MEdia Net」へのアクセスが無制限で行える。

 AT&Tは現在260以上の主要都市で3G携帯電話ネットワークを展開しており,さらにこれを350都市に拡大して,全米トップ100市場のすべてをカバーする計画である。

 ちなみに米英メディア(Washington PostReuters)の報道によると,米Verizon WirelessとドイツT-Mobileの米国法人T-Mobile USAも同様に,定額の無制限通話プランを同日打ち出した。Verizon Wirelessはすでに新プランの提供を開始しており,月額40ドルを追加すると無制限でメッセージ送信やインターネット接続,電子メールなどが利用できる。T-Mobile USAは金額を維持したまま,無制限のテキスト・メッセージングも含める方針だ。3社の発表により価格競争激化の懸念が広がり,ニューヨーク証券取引所では,Verizon Wirelessの終値が2.49ドル安の35.34ドル,AT&Tが1.99ドル安の35.89ドルとなった。また,対抗策が注目される米Sprint Nextelの株価は0.34ドル安の9.23ドルだった。

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