NTTドコモは2008年2月19日,国際ローミング・サービス「WORLD WING」のパケット通信料を一部改定すると発表した。パソコンやスマートフォン(hTc ZやBlackBerry 8707hなど)からパケット通信をする際の料金が対象で,改定日は3月1日。

 この改定では,パソコンとスマートフォンからのパケット通信に設定されている最低料金を廃止する。現在は「50パケット(1パケットは128バイト)まで50円」または「100パケットまで100円」の最低料金がかかっているが,これをなくし一律で1パケット0.2円とする。

 また,一部の特定事業者にローミングする場合は,1日を単位として一定量まで定額で使える料金体系を新設した。具体的には1万パケットまでは1パケット0.2円,1万~12万パケットは2000円のまま,12万パケットを超えると1パケット0.2円になる。この料金体系は,日本時間の0時から23時59分59秒までの1日の間に利用した,対象となるすべてのパケット通信を合計して適用する。パケット通信のセッションが日本時間の0時をまたいだ場合は,切断された日時に基づき日付を判断する。

 特定事業者の料金体系が適用されるのは,以下の地域・事業者を使う場合である。

・米(ハワイ含みグアム・サイパン除く)AT&T Mobility
・韓国KT Freetel※
・台湾Far EasTone Telecommunications※
・香港Hutchison Telecommunications(Hong Kong)※
・インドネシアのP.T. Indosat※
・シンガポールのStarHub Mobile※
・フィリピンのSMART Communications※
・アイルランドのO2 Communications(Ireland)
・英O2(UK)
・オーストリアのT-Mobile Austria
・スペイン/カナリア諸島のTelefonica Moviles Espana
・チェコのTelefonica O2 Czech Republic
・独T-Mobile Deutschland

 ※印が付いた事業者は,アジア・太平洋地域の通信事業者で結成した「コネクサス・モバイル・アライアンス」の加盟社。ドコモは2007年11月,同アライアンス加盟事業者との間で,一定量が定額になるサービスの投入を予告していた。今回の特定事業者向け料金の対象にはコネクサスに加盟しているインドの事業者が入っていないが,追加で対応する予定だという。

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