米ComcastのComcast Media Center(CMC)と米Motorolaは米国時間2008年2月18日,ケーブルTV事業者のデジタル・サービス展開を支援する技術開発に関して複数年の提携を結んだことを発表した。CMCのケーブルTV事業者向けデジタル・ビデオ配信サービス「HITS Quantum」の拡大を図る。

 両社は,330MHzで敷設した設備を持つケーブルTV事業者が,既存のインフラを用いて先進的なデジタル・ビデオ配信サービスを展開できるようにするためのソリューションを共同で開発する。ハードウエア・パッケージを提供するほか,HITSのコンテンツ拡充にも取り組む。

 例えばケーブルTV事業者は,両社が共同開発するソリューションを用いて一部のアナログ・チャンネルをデジタルに変換し,HITSプラットフォーム向けに使用する。これにより,330MHzシステムで高品位(HD)および標準(SD)画像のテレビ番組を増やしたり,VOD配信サービスを追加したりすることが可能。高速データ配信や音声サービス,DVRサービス,広告やゲームなどのインタラクティブ・テレビ(ITV)向けアプリケーションなどを,高いコスト効率で実装できる。

 また両社は,HITSに参加しているケーブルTV事業者のオール・デジタルへの移行支援を強化する。1996年に共同で立ち上げたNational Authorization Service(NAS)では,米CableLabsのOpenCable仕様である「tru2way」技術を採用した新たなアプリケーションの対応に取り組む。

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