郵便局会社が実施した基幹系システムの入札結果が判明した。基盤部分の基本検討はアクセンチュアが3600万円(税抜き)で落札した。2008年2月1日に実施された一般競争入札でアクセンチュアは最高得点を獲得したが、応札価格が予定の6割を下回ったため、内規により決定が保留になっていた。

 郵便局会社はアクセンチュアの提案の実現可能性を調査し、このほど同社の落札を正式に決めた。入札にはアクセンチュア、日本IBM、大和総研の3社が参加。このうち大和総研は「性能等の評価得点」が水準に達せず落選。残る2社が金額を入れ総合評価でアクセンチュアが案件を獲得した。

 基幹系システムのうち、併せて入札が実施された「日締めデータ収集システム」の基本検討は、NTTデータが8697万1521円(税込み)で落札したことが即日に明らかになっていた。応札したのはNTTデータ1社のみ。郵便局会社は世界貿易機関(WTO)政府調達協定に則った分割発注を実施しているため、基盤部分と日締めデータ収集システムは同時に応札できない決まりになっていた。