写真●日本郵政の西川善文社長
写真●日本郵政の西川善文社長
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 日本郵政の西川善文社長は2008年2月15日の記者会見で、「内国為替運営機構が、ゆうちょ銀行の全銀システム(全国銀行データ通信システム)への加盟に向けた道筋を示してくれたことに感謝したい。システムへの接続時期は問わない」と語った(関連記事)。ゆうちょ銀行は現在、内国為替運営機構から相互運転試験など接続に向けた具体的な説明を受けているという。

 内国為替運営機構は全国銀行協会の関連組織で、全銀システムを運営している。ゆうちょ銀行の全銀システムへの接続は2009年1月になる予定だ。西川社長は以前、「2008年5月ごろまでに全銀システムへの接続を実現したい」としていたが、今回の会見では「接続時期に関してこちらからどうこう言うつもりはない」と述べ、「顧客に迷惑を掛けないことが一番大切だ。内国為替運営機構と協力を密にし、加盟に向けていっそう努力していきたい」と続けた。

 現在、ゆうちょ銀から送金ができる金融機関は、相互のシステムを直接接続しているシティバンク銀行など一部に限られている。全銀システムに接続すると、銀行、信用金庫、信用組合など1499社(2007年6月末時点)の金融機関と相互送金ができるようになる。