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 米マイクロソフトは2月15日(米国時間)、Windows Vistaに向けたService Pack 1(SP1)を、ボリュームライセンスのユーザーに対して提供開始した。一般ユーザー向けには、3月中旬に同社のWebサイトなどで公開する予定。

 SP1では、周辺機器やアプリケーションとの互換性を向上。パフォーマンスやセキュリティも改善したという。そこでいち早くSP1の正式版を入手し、性能測定を実施した。SP1適用前のVista(最新の修正プログラムを適用済み)と、SP1適用後のVistaを同一のパソコンにインストールして比較した。

 最も大きな差が見られたのが、ファイルの圧縮と展開。圧縮では約1.4倍、展開では3倍ほどの高速化が見られた。SP1適用前のVistaではファイルの展開を実行すると、「残り時間を計算しています」とのメッセージがしばらく表示され、終了まで待たされる。それがSP1適用後は実行後すぐに終了時間の目安が示され、迅速に処理が終わるようになった。

 マイクロソフトはこれ以外に、SP1でファイルのコピー速度も大幅に向上したとしている。そこで、同一パソコン内、およびネットワーク経由でのファイルのコピーを試した。だが、今回のテスト環境では、いずれも大きな差は確認できなかった。

 マイクロソフトによれば、SP1での性能向上の度合いは、使用しているハードウエアによっても異なるという。SP1によって相性が良くなったハードウエアを使っていると、大幅に性能が向上する可能性もある。