米下院議員のEdward Markey氏(民主党:マサチューセッツ州選出)は,「ネットの中立性」を巡る新たな法案「Internet Freedom Preservation Act of 2008」を米国時間2008年2月13日に提出した。Chip Pickering下院議員(共和党:ミシシッピ州選出)と共同提出者となっており,「オープンなマーケットプレイスを保護し,ネットワーク事業者がインターネット上で特定のコンテンツを優遇したり,品質を落としたりするなど不当な差別を行わないようにすることが目的」としている。

 同法案では,米連邦通信委員会(FCC)に対して,市場競争,消費者保護,消費者の選択肢などについて検証する取り組みを進め,全米8カ所以上で「ブロードバンド・サミット」を開催するよう要請した。

 またブロードバンド・ネットワーク事業者が,2005年にFCCが制定したブロードバンド・ポリシーに準じているかどうか,さらにはポリシー準拠を強制する法規の導入が必要かどうかを検討するよう求めている。

 しかし同本案に対し,非営利団体のCenter for Individual Freedom(CFIF)は「インターネットの自由を守るとは思えない。むしろオープンで自由な市場を妨げることになる」と反論している。

[法案提出書類]
[CFIFのプレス・リリース]