XML関連の標準化団体Organization for the Advancement of Structured Information Standards(OASIS)は米国時間2008年2月14日,Webサービス向けビジネス・プロセス仕様「WS-BPEL」を人間の業務活動に対しても適用可能とするため,新仕様の検討に取り組む技術委員会(TC)の設立を発表した。

 新TCの「OASIS WS-BPEL Extension for People Technical Committee(BPEL4People TC)」は,WS-BPEL 2.0の機能を拡張して関係者間のやり取りをモデル化/表現できるようにする。仕様の検討は,米Active Endpoints,米Adobe Systems,米BEA Systems,米IBM,米Oracle,ドイツSAPの6社から提出された「BPEL4People 1.0」「WS-HumanTask 1.0」をベースに進める。成果物はロイヤルティ・フリーで公開する。

 仕様の策定作業には,6社のほか米Deloitte Consulting,米Red Hat,ドイツSoftware AG,米Sun Microsystemsなども参加する。

 WS-BPEL 2.0は,業務システム間などでメッセージ交換するビジネス・プロセスを記述するためのモデル/文法仕様。複数のサービスを相互接続して連携させ,ビジネス・プロセスを実現する。SOAPやWeb Services Description Language(WSDL)などのWebサービス標準をベースとしているため,外部プロセスとの接続が可能という。OASISが2007年にOASIS標準(OASIS Standard)として承認した(関連記事:OASIS,Webサービス向けビジネス・プロセス仕様「WS-BPEL 2.0」を承認)。

[発表資料へ]