米国のソフトウエア関連の業界団体Software&Information Industry Association(SIIA)は米国時間2008年2月13日,米eBayのオークション・サイトでソフトウエアの不正コピーを販売した個人に対して7件の訴訟を起こした。海賊版ソフトウエア撲滅の一環として取り組んでいる活動「Auction Litigation Program」を2年前に開始して以来,一日のうちに行った訴訟申請としては最も多い件数となる。

 SIIAによると,これら訴訟の被告は,米Adobe Systemsの画像編集ソフトウエア「Photoshop CS3」などの不正コピーをeBayサイトでオークション販売していた。

 ちなみにSIIAは2週間前にも同様に,eBayサイトでAdobeおよび米Symantec製品の不正コピーを販売したとして2件の訴訟を起こしている。

 SIIAはAuction Litigation Programを通じて,主要オークション・サイトを監視し,海賊版ソフトウエアを出品している個人やグループを見つけ告発している。

 「違法ソフトウエアのオンライン・オークション販売は,企業と消費者の両方に損害を与える。格安の違法ソフトウエアを買った消費者はまったくサポートが受けられず,不良品にお金をかけたことになる」(SIIA)。SIIAは海賊版ソフトウエア販売に対して法的措置をとるほか,違法ソフトウエアを買わされた消費者を救済するためのツールも用意している。

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