アイログは,GUI画面を開発するためのJava開発環境の新版「ILOG JViews 8.1」を,2008年2月14日に販売開始した。地図やグラフ/チャートなどを使った業務アプリケーションの画面を,ソースコードを記述することなくウィザード形式で開発できる。価格はチャート作成用ソフトの「ILOG JViews Charts」で35万円(税別)からなど。開発会社は仏ILOG。

 ILOG JViewsは,開発時はEclipseのプラグインとして動作する。新版では,EclipseのGUIエディタ開発用部品であるGraphical Editing Framework(GEF)の環境下でGUIを開発する際に,JViewsを用いて画面レイアウトを評価/自動配置できるようにした。

 GUIの種類に応じて(1)ダイアグラムを表示する「Diagrammer」,(2)株価などチャート形式を表示する「Charts」,(3)進ちょく管理用のガント・チャートを表示する「Gantt」,(4)地図と地図情報を表示する「Maps」という4種類の製品を用意している。さらに,(5)Mapsを国防向けとした「Maps for Defense」,(6)地図情報とアイコンを組み合わせたネットワーク管理ソフトを開発するための「TGO」(Telecom Graphic Objects)という特定業界向けの2製品を用意する。

 新版では,アプリケーションの実行時の性能も向上させたという。例えば,JSF(Java Server Faces)とJavaScriptコードを組み合わせてAjax画面を実現する際のJavaScriptコードを以前よりも小さくするなど,Webページの描画時間やWeb応答時間の高速化を図った。また,ダイヤグラムのバイナリ・データ化によるデータ読み込み時間の短縮や,ベクトル地図の生成機能などの工夫により,高速化を図っている。