写真●Mobile Broadcast Receiver。大きさは6.4×1.8×4cmで,ほぼマッチ箱サイズ 
写真●Mobile Broadcast Receiver。大きさは6.4×1.8×4cmで,ほぼマッチ箱サイズ 
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 米パケットビデオはMobile World Congress 2008(2月11日~14日,スペイン・バルセロナ)においてマッチ箱大のモバイル放送トランスコーダ「Mobile Broadcast Receiver」を展示している(写真)。

 この製品が備える機能は,DVB-HやMediaFLO,TDtvといった方式で送られてくる放送を携帯電話が実装するコーデックの形式に変換して,無線LAN経由で携帯電話に渡すこと。デモではDVB-Hの放送をiPod Touchに対してQuickTimeに変換して送信していた。製品にはWebサーバーの機能を内蔵。携帯端末のWebブラウザでMobile Broadcast Receiverが作成するEPG(電子番組ガイド)を参照し,ここから好みのチャネルにたどり着くことが可能だ。

 日本のワンセグは残念ながら現時点では対応していないという。「欧州を中心に2008年のクリスマス・シーズンを目標に出荷することを目指している」(説明員)。

 実際に映像を見る場合の手順は次の通り(動画)。まずWebブラウザでアクセスし,放送方式を選択するとEPGが表示される。次に目的の番組をクリックすると視聴できる。撮影時には装置の調子が悪く,iPod Touchのキャッシュに残っているWebページを開いてもらったために,次へのボタンを押して画面遷移を見せている。最後にEPGから映像を選択しても,映像が流れないのはこのためだ。撮影直前にはテレビ放送を視聴できるデモを確認できた。

動画●iPod Touchでの操作画面