新しい「i-フィルター5.0」の説明をするデジタルアーツの大谷涼氏
新しい「i-フィルター5.0」の説明をするデジタルアーツの大谷涼氏
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Webページ内の単語を解析してフィルタリングする技術も搭載
Webページ内の単語を解析してフィルタリングする技術も搭載
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検索結果に表示させないだけでなく、検索した単語を「*」で表示させないようにもでき
検索結果に表示させないだけでなく、検索した単語を「*」で表示させないようにもでき
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 デジタルアーツは2008年2月13日、同社のパソコン向けフィルタリングソフトを約2年半ぶりに刷新。新機能を複数搭載した「i-フィルター5.0」を発表した。

 フィルタリングの方式には、閲覧させたくないWebサイトを登録しておき、それ以外を閲覧可能にする「ブラックリスト方式」と、閲覧してもよいWebサイトを登録しておき、それ以外の閲覧は禁止する「ホワイトリスト方式」の両方がある。i-フィルターはこの2つを両方採用している。「中学生向け」「小学生向け」などを選択するだけで簡単にフィルタリングの設定ができる。

 今回の新版ではまずインタフェースを改良。インストールやフィルタリングの設定時の画面を簡素化し、ウィザードなどを使って簡単に導入できるようにした。同社の調査で、「フィルタリングソフトを知っている人のうち約4割が、その使い方や導入方法が分からないことを理由に導入していないと回答したため」(デジタルアーツの経営企画部企画製作課大谷涼氏)だという。

 機能も強化した。今まで掲示板やECサイトは、閲覧の許可か禁止かしか選択できなかったが、掲示板なら閲覧許可で書き込み不可、ECサイトなら閲覧許可で商品購入不可などの設定を可能にした。

 ほかに、検索サイトでの検索結果表示で、閲覧禁止サイトを非表示にする機能も追加した。例えば、検索サイトで「掲示板」と検索した場合、従来はすべての結果を表示し、検索結果をクリックした際に閲覧禁止であれば「このページは表示できません」などと表示していた。今回からは、閲覧禁止のサイトについては検索結果でも表示されないようになる。「検索結果上に表示される説明文だけでも子供に見せたくないという親御さんの要望がかなりあったため」(デジタルアーツの大谷氏)という。

 デジタルアーツの道具登志夫社長は「紆余曲折あるが、携帯電話でもフィルタリングが義務化の方向に向かっている。パソコンも何らかの大きな動きがあってもおかしくない。2008年はフィルタリング元年になるのでは」と意気込む。現在、i-フィルターのユーザー数は約26万人(2007年9月末時点)。今後1年間でi-フィルターのユーザーを約30万人にまで伸ばすとしている。