NECネクサソリューションズは2008年2月12日、青果卸売会社向けの販売管理サービスをSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)形式で提供すると発表した。特徴はサービス料金を顧客である青果卸売会社の業績に連動させて設定すること。料金を利用量に応じて設定するのは一般的だが、顧客の利益に連動させるのは珍しい。

 ターゲットを地方卸売市場の中小規模会社に据え、「ICHIBANSEICA for ASP・SaaS」として今年6月にサービスを開始する。初年度は顧客の売上高に応じて月額料金を25万円から設定し、2年目以降は顧客の粗利益額に連動させて料金を徴収する。

 ICHIBANSEICA for ASP・SaaSは、荷受や買付、在庫管理、売掛・買掛、奨励金など、青果卸売会社に必要な各種のアプリケーションが利用できる。NECネクサは02年から青果業向けのアプリケーション「ICHIBANSEICA」を手掛けており、今回それをベースにサービスを構築した。センターへの接続は、顧客がNECネクサのインターネットVPNサービス「Clovernet」を契約して利用する。顧客側のクライアント・パソコンはWindows 2000 Professional以上が対応している。