米ヤフーは2008年2月11日(米国時間)、正式に米マイクロソフトの買収提案を断ったと発表した。

 ヤフーは「マイクロソフトの買収提案はヤフーとその株主にとって利益の最大化になるとは思えない」とし、マイクロソフトの買収提案をはねつけた。その中で、「マイクロソフトの今回の評価額は、ヤフーの国際的なブランド価値や世界各地にいる多くのヤフーユーザー、我々が行っている広告プラットフォームへの投資や将来的な成長予測に対する著しい過小評価だ」とした。

 それに対し、マイクロソフトも声明文を発表。「非常に残念」としながらも、「交渉を完了させるために前進することは両社にとって最良の利益につながることを自負している」と再び主張。「ヤフーの今回の回答は、我々の提案における戦略的および財務的メリットに関する信念を変えるものではない」とした。ただし、今後買収額を引き上げて再提案をするかどうかなどに関して、具体的なコメントはしていない。