米Business Software Alliance(BSA)は米国時間2008年2月11日に,不正コピー・ソフトウエアを使用していた米企業2社との和解を発表した。和解金として,ドア製造会社の米TruStile Doorsは9万2500ドルを,歯科治療用具とサービスを手がける米Sentageは8万ドルをBSAに支払う。

 BSAによると,2社は米Microsoftおよび米Symantecの製品をコピーしたソフトウエアを,ライセンス未取得のまま社内で使っていた。

 2社は和解金を支払うほか,ライセンスを得ていないソフトウエアをコンピュータからすべて削除し,必要なライセンスを取得する。また,より強力なソフトウエア・ライセンス管理システムを導入することでも同意した。

 なお,BSAはこのようなソフトウエアの不正使用を摘発するため,有力な情報提供に対して最大100万ドルの懸賞金を用意している。

 ちなみに米IDCが実施した調査によると,2006年に世界中のパソコンにインストールされていたソフトウエアのうち35%はライセンスを取得していないものだった。米国では21%がライセンス無しで使われていた。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]