2008年2月11日に開幕した「Mobile World Congress 2008」の目玉の1つは、米グーグルが開発したモバイル機器向けソフトウエア基盤「Android」だ。
会場内をざっと見ただけで、米フリースケール・セミコンダクタ、NECエレクトロニクス、米クアルコム、ルネサス テクノロジ、米テキサス・インスツルメンツが自社のマイクロプロセサ上にAndroidを移植した試作機を出展している。いずれも半導体メーカーであり、今後の採用が見込まれる端末メーカーや通信事業者などに対して、Androidが自社のプロセサ上で問題なく動くことをアピールしたものだ。
上記の半導体メーカーのうち、Androidの推進団体であるOHA(オープン・ハンドセット・アライアンス)のメンバー企業は、クアルコムとテキサス・インスツルメンツの2社。ほかの3社はOHAのメンバーではないものの、Androidへの関心の高まりに対応した形で出展することにしたもようだ。
そもそも、グーグルが公開しているSDK(ソフトウエア開発キット)には、ARMコードで動作するエミュレータが含まれている。上記半導体メーカーのマイクロプロセサは、いずれもARMコード互換のプロセサコアを搭載する。各社とも、移植のための主な作業は周辺デバイスのドライバ・ソフトウエアの開発だったという。
【MWC2008】動くAndroidをデモ,NECが携帯電話開発キット上で |