米QUALCOMMは米国時間の2008年2月7日,2009年第2四半期にマルチモードのLTE(long term evolution)対応チップセットのサンプル出荷を開始するというロードマップを発表した(発表資料)。LTEは,いわゆる3.9G(第3.9世代移動通信システム)に相当する3GPPが策定した仕様である。下りにはOFDMA,上りにはシングルキャリアFDMAを採用する。3GPP2が策定した3.9Gに相当する仕様であるUMBは,上り下りともにOFDMAを採用している。

 今回QUALCOMMが示したロードマップによると,3種類のチップセットを投入する。
・MDM9200 UMTS/HSPA+/LTEをサポート
・MDM9800 EV-DO Rev. B/UMB/LTEをサポート
・MDM9600 UMTS/HSPA+/EV-DO Rev. B/UMB/LTEをサポート

 これらのチップセットはFDD/TDDの両方に対応する。また搬送波の異なる帯域幅にも対応する。下りは最大50Mb/s,上りは最大25Mb/sの伝送速度をサポートする。