東京証券取引所の売買システムで2008年2月8日午前に障害が発生、先物取引の一部が売買停止になった。対象は08年3月13日を取引期限とする「TOPIX先物取引」の銘柄で、8日10時59分に売買を一時停止した。立ち会いの最後に成立する取り引きである「引け」の最中だったため、引けの取り引きは不成立となった。

 今回障害が発生したのは、08年1月15日に稼働したばかりの金融派生商品の取り引きを担う「新派生売買システム」(関連記事)。それまでの「先物/オプション売買システム」と「ToSTNeT(立会外取引)システム」を一本化したものだ。開発を担当したベンダーは富士通で、動作プラットフォームは同社製基幹IAサーバー「PRIMEQUEST」を採用している。

 08年3月以外を取引期限とする先物取引銘柄、及びToSTNeT(立会外取引)取引は通常通りの取り引きが可能だ。復旧のメドが立たないことから、東証は8日の12時30分からの後場の取り引きの中止を決めた。東証は障害の原因について「現在調査中」(東証広報)としている。