米Google,米IBM,米Microsoft,米VeriSign,米Yahoo!の5社は米国時間2008年2月7日,シングル・サインオン(SSO)技術「OpenID」推進団体OpenID Foundationに,役員メンバーとして参加した。5社は同団体において初の企業役員メンバーとなった。

 OpenID Foundationは,オープンなWebサイト向け認証フレームワークであるOpenIDを推進する団体。2007年6月に発足した。メンバーは個人や学生,新興企業,大手企業など多岐にわたり,OpenID仕様の開発と普及に取り組んでいる。最新のOpenID 2.0仕様は,OpenID Foundationが中心となって2007年12月に完成させた。

 OpenID対応Webサイトの間では,1つのIDでユーザー認証が行える(関連記事:OpenIDとは)。複数のWebサイトでサービスを利用する場合でも管理するIDが1つだけで済み,ユーザーの利便性が向上する。現時点でOpenID対応Webサイトは1万カ所以上あり,対応アカウント数は3億5000万個。

 なお,Yahoo!は1月30日にOpenID発行サービスのベータ運用を開始した(関連記事:Yahoo!が「OpenID」に対応,「Yahoo! ID」で外部サイトを利用可能に)。日本国内でも,ヤフーが歩調を合わせて同様のサービスを提供している(関連記事:ヤフーがOpenID発行サービスを開始、日米で同時スタート)。

 米メディア(InfoWorld)によると,今後OpenID Foundationは,ユーザーIDだけでなく,ユーザーの作成した写真やビデオといったデータもWebサイト間での相互利用を可能にする標準技術の開発に取り組むという。

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