ウィスコンシン大学マディソン校の特許管理団体であるWisconsin Alumni Research Foundation(WARF)は米国時間2008年2月5日,プロセサの処理速度向上につながる特許が米Intelに侵害されたとして,ウィスコンシン州西地区米連邦地方裁判所に提訴した。WARFはWebサイトで訴状(PDF形式)を公開している。

 侵害されたとする特許は,米国特許番号が5,781,752,タイトルが「Table based data speculation circuit for parallel processing computer」。1996年12月26日に申請し,1998年7月14日に成立した。9件のクレームから成る。ウィスコンシン大学マディソン校の研究者4人が発明した。プロセサ内で命令を効率よく並列化することで,処理速度を大幅に向上できるという。

 WARFは,Intelが「Core 2 Duo」マイクロアーキテクチャで同特許の技術を使っていると主張し,2001年よりライセンス契約を結ぶように繰り返し要求してきた。しかしIntelが協力的でないことから特許侵害訴訟に踏み切ったという。

 WARFは裁判所に対し,特許侵害の事実認定と,損害賠償と法的費用の支払い命令を求めている。

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