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【NTT R&Dフォーラム】離れていても同じ部屋にいる感覚,NTT研が考える「未来の電話」

堀越 功=日経コミュニケーション 2008/02/08 日経コミュニケーション

写真1●NTTコミュニケーション科学基礎研究所が展示した“未来の電話”「t-Room」
写真1●NTTコミュニケーション科学基礎研究所が展示した“未来の電話”「t-Room」
左右の女性は離れた場所から送られてきたライブ映像だが,まるで同じ場所にいるような感覚でやりとりできる。
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 まずは写真を見てほしい(写真1)。男性の左右にいる女性たちは,いずれもライブ映像である。それぞれ神奈川県厚木市と京都府けいはんなという遠隔地から送られている。にもかかわらず,3人があたかも同じ場にいるように,目線を合わせてコミュニケーションを取ることができる--。

 NTT武蔵野研究センタで2008年2月7日と8日に開催した「NTT R&Dフォーラム2008」にて,NTTコミュニケーション科学基礎研究所が出展した「未来の電話 t-Room」である。

 t-Roomとは,ユーザーをぐるりと取り囲むように65型ディスプレイを8台配置するコミュニケーション・システム。これだけでは従来のテレビ会議システムとの違いが分からないが,ポイントはコミュニケーションをする相手同士が,同じ背景情報を共有している点にある。

各視点からの映像をディスプレイに投影

写真2●t-Roomの仕組み
写真2●t-Roomの仕組み
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 写真2の下の図を使って説明しよう。部屋1の人物Aと部屋2の人物Bがコミュニケーションを取るケースである(部屋1と部屋2は同じサイズ)。部屋1では,左面のディスプレイの前に立つ人物Aは,そのディスプレイ正面のカメラによって撮影される。撮影された映像は,部屋2の左面のディスプレイに投影される。また部屋2では,下面のディスプレイの前に立つ人物Bは,正面のカメラによって撮影され,部屋1の下面に投影される。

 すべての面で,同じように撮影-投影を実施する。つまり,8方向の視点からの映像を,それぞれ相手の部屋の同じ面のディスプレイに投影する。これにより,部屋1と部屋2では共通の映像情報を共有できるようになる。相手側のディスプレイに映った自分の姿が撮影され,それが自分の部屋にあるディスプレイに表示されてしまうのを防ぐため,エコー抑制器を組み込んである。

 背景情報を相手と共有することで,同じ距離感,方向感を持ってやりとりできるようになるわけだ。百聞は一見にしかず。実際にt-Roomに入って体感してみたが,映像に映っている相手にもかかわらず,自分と同じような空間で同じようなものを見ていることを感じ取れた。実物サイズのテレビ会議システムとは,確かに異なる感触を得た。

写真3●背景に奈良のお寺の映像を重ねた場合
写真3●背景に奈良のお寺の映像を重ねた場合
コミュニケーション相手も同じ背景映像を見ているため,映像内にある個所をお互いが指差しながら,やりとりできる。
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 NTTコミュニケーション科学基礎研究所では2004年1月からt-Roomの取り組みを開始。現在はバージョン2.0と呼ばれるシステムに進化しており,例えばディスプレイに風景映像や過去に録画した映像も重ね合わせることが可能になっている(写真3)。

 将来的には遠隔医療やスポーツのレッスンなどの応用が考えられるというが,基本的にはコミュニケーションの本質をとらえるための研究の一環。NTTコミュニケーション科学基礎研究所では,t-Roomが実現するような同じ部屋に相手がいるような感覚を「同室感」と呼び,さらに研究を進めていくという。

参考資料(未来の電話)

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