セキュリティ・ベンダーなど約40社がスペインに集まり,セキュリティ製品のテスト手法の標準化を目指す団体「Anti-Malware Testing Standards Organization(AMTSO)」を設立した。AMTSOが現地時間2008年2月4日に発表した。

 マルウエア対策技術の複雑化に伴い,既存のテストでは製品の効果を適切に評価できないケースが増えているという。AMTSOは業界のニーズに応え,テスト手法の客観性,品質,妥当性の向上に取り組むほか,テスト標準とガイドラインの普及を促進する。

 スペインPanda Softwareが主催したAMTSOの発足ミーティングには,米McAfee,米Symantec,フィンランドF-Secure,トレンドマイクロ,英Sophosといった主要セキュリティ・ベンダーや,米IBM,米Microsoftなどが参加した。

 AMTSOの構想は,2007年5月にアイスランドのレイキャビックで開催されたワークショップ「International Antivirus Testing Workshop」でまとめられたもので,同年11月に韓国ソウルで開催されたカンファレンス「Antivirus Asia Researchers Conference」でさらに進展した。

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