米IBMはイスラエルで現地時間2008年2月5日,欧州の13パートナと共同でクラウド・コンピューティング関連の研究プロジェクト「RESERVOIR」に取り組むと発表した。このプロジェクトは,クラウド・コンピューティング環境において,変化するITリソース要求にも迅速に対応できる技術を開発する。EU(欧州連合)が資金を提供する。

 RESERVOIRでは,クラウド・コンピューティングを通じて異なる管理領域やITプラットフォーム向けにITサービスを提供したり,その管理技術を研究する。実際の要求に基づいてITサービスを境界なく提供できるようにする技術の開発を目指す。

 利用可能なコンピュータ・リソースやリソースに対する要求に関係なく,サービスをシームレスに提供するために,RESERVOIRでは現在対応できない商用サービスのシナリオの導入につながる新しい機能について研究する。これらの機能は,新しい仮想化およびグリッド技術の開発によって実現するとしている。

 このプロジェクトは,イスラエルにあるIBMのHaifa Research Labが中心となって進める。研究パートナとして独SAP Research,米Sun Microsystems,スペインTelefonica Investigacion y Desarrollo,仏Thales,スウェーデンUmea University,英University College of Londonなどが参加する。

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