図1 編集部に送られてきたメールからアクセスしたウイルス配布サイトの例
図1 編集部に送られてきたメールからアクセスしたウイルス配布サイトの例
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図2 編集部に送られてきたメールからアクセスしたウイルス配布サイトの例。図1と比べると、ハートの画像が変化している
図2 編集部に送られてきたメールからアクセスしたウイルス配布サイトの例。図1と比べると、ハートの画像が変化している
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 トレンドマイクロは2008年2月4日、同社の公式ブログにおいて、2月14日のバレンタインデーにちなんだウイルスが出回る危険性が高いとして注意を呼びかけた。実際、バレンタインデーを連想させるウイルス配布サイトが確認されている。

 1月中旬から出回っている「バレンタイン関連ウイルス」は、「Storm Worm(ストームワーム)」ウイルスの亜種。ベンダーによって名前が異なり、「Peacomm(ピーコム)」や「Zhelatin(ゼラチン)」、「NUWAR(ヌーウォー)」などとも呼ばれる。

 このウイルスは、「Sent with Love」や「Falling In Love with You」といった件名のメールを送信して、ウイルス配布サイトにユーザーを誘導する。

 メールには、「Magic Power Of Love」「Memories of You」「You're my Dream」といった一文と、URL(IPアドレス)が記載されている。このURLがウイルスサイトのアドレス。アクセスすると、ハートマークが書かれたWebページが表示される(図1)。

 ここで、Webページ中のリンクやハートマークをクリックすると、「with_love.exe」や「withlove.exe」といった実行形式ファイルがダウンロードされそうになる。これがウイルス(ストームワーム)の実体。編集部にもこの種のメールが多数送られてきている(関連記事)。

 同様のメールは、現在も送られ続けている。送っているのは、ストームワームに感染したパソコン。ウイルス配布サイトも、感染パソコン上に構築されているとみられる。最近では、メールの内容はほとんど変わらないものの、ウイルス配布サイトに貼られたハートの画像が変化している(図2)。