米Transmetaは,同社の株主である米Riley Investment Managementから買収の申し出を受けていることを認めた。Transmetaが受け取った書簡によると,Rileyは同社および関連会社が保有していない発行済み株式のすべてを1株あたり15.50ドルの現金で買い取る意向を示しているという。Transmetaは,「受託者責任に則り,当社取締役会が慎重にRileyの提案を検討する」としている。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,RileyはTransmetaの株式の6%以上を保有している。省電力技術「LongRun2」のライセンス供与を主軸にしたTransmetaのビジネス・モデルに深刻な疑問を抱いており,「LongRun2関連に運営費を注いで,株主が恩恵を受けられるという確かな証拠はまったく無い」と批判している。

 ちなみにTransmetaの2007年第3四半期の業績は,売上高が4万4000ドルで,希薄化後の1株当たり損失1.24ドルを計上した。売上高の内訳は,サービス収入が4万3000ドル,ライセンス収入が1000ドルだった(Transmetaの決算発表)。

[発表資料へ]