NTT東日本とNTT西日本は2008年2月4日,緑色の公衆電話の一部が利用できなくなっていた問題(関連記事)で,故障原因が電話機本体に搭載されたソフトの不具合であると発表した。

 不具合が確認されたのは,動作の正常性を確認する自己診断用のソフト。一定期間ごと,または料金回収時に公衆電話機を開閉する際に動作を確認し,同時に次回の診断日を設定する役割をもつ。このソフトは約3年前から導入されているおり,NTT東西の公衆電話機「DMC-8」約2万5000台が搭載している。

 このソフトのうるう年を処理する部分に不具合があり,本体を開閉した際に次の自己診断日がうるう年の2月の日付になるときに,診断日が設定ができなくなり,電話機の機能が停止したという。定期的診断による次回設定の場合には,こうした不具合は確認されていない。

 2月4日現在で故障が確認された公衆電話機は,東日本エリアで2329台,西日本エリアで878台の合計3207台。NTT東西は,緊急措置として2月2日に公衆電話機の自己診断機能を遠隔操作で停止しており,2月4日から故障中の電話機に正常なプログラムをインストールして復旧を進めている。

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