写真1●モジュールによってボタン類を自由に組み合わせ可能な「合体ロボ式」の,UNIVERGE IP Phone DT700シリーズとUNIVERGE Digital Phone DT300シリーズ
写真1●モジュールによってボタン類を自由に組み合わせ可能な「合体ロボ式」の,UNIVERGE IP Phone DT700シリーズとUNIVERGE Digital Phone DT300シリーズ
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写真2●ずらりと並んだモジュール群
写真2●ずらりと並んだモジュール群
中央の黒いきょう体が電話機本体で,これにモジュールを組み合わせることで,利用シーンに合う電話機を用意できる。
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 NECとNECインフロンティアは2月4日,オフィス向けのIP電話機の新機種「UNIVERGE IP Phone DT700シリーズ」と「UNIVERGE Digital Phone DT300シリーズ」を発表した(写真1)。新機種の特徴は,ボタンやディスプレイ,受話器をモジュール化し,利用シーンごとに組み合わせられるようにした点(写真2)。価格は両機種とも2万4000円からで,3月3日より出荷する。NECはこれらの機種を,これからのオフィス向けの主力端末と位置付け,今後3年間でワールドワイドで500万台の出荷を見込む。

 今回の製品について,NECインフロンティアの豊島文喜ネットワーク開発本部長代理兼iコミュニケーション事業部長代理は「IP化の時代に入り,企業の活動はワールドワイドに拡がっている。世界に受け入れられる電話機を目指したが,地域によって電話機のボタンやディスプレイにニーズの違いがある。その差分を吸収するために,モジュール型の電話機を企画した」と説明する。

 例えばモジュールを組み替えることで,短縮ボタンを12個から24個に増やしたり,受話器をカールコードのタイプからBluetoothを使った無線タイプに変えることができる(写真3)。モジュールは一部でコネクタを使っているものの,慣れれば簡単に取り外しができる(写真4)。ほとんど「合体ロボ」の世界だ。

 同社は各モジュールを組み合わせた23種類の標準パターンを用意し,これらを中心に販売する。標準パターンに無い組み合わせにも対応する。「モジュール組み合わせのバリエーションは100種類以上になる」(同)という。

 このほかサイド・パネルのカラーバリエーションも5種類用意(写真5)。「携帯電話の着せ替えパネルのように,固定電話でも利用してほしい」(同)と語る。

 両機種とも,NECのSIPサーバー「UNIVERGE SV7000」と連携が可能。相手の在席状況などを確認できるプレゼンス機能に対応している。

写真3●各モジュールは一部でコネクタを使っているものの,慣れれば簡単に取り外せる。まるでブロック玩具のようだ。   写真4●あっという間に,受話器をBluetoothを使ったワイヤレス仕様にしてサイドパネルにボタンを追加した,別の電話機が完成した。   写真5●サイドパネルのカラーバリエーションも用意。
写真3(左)●各モジュールは一部でコネクタを使っているものの,慣れれば簡単に取り外せる。まるでブロック玩具のようだ。
写真4(中)●あっという間に,受話器をBluetoothを使ったワイヤレス仕様にしてサイドパネルにボタンを追加した,別の電話機が完成した。
写真5(右)●サイドパネルのカラーバリエーションも用意。フロントパネルの着せ替えも可能という。
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