クオリティは,クライアントPCの操作ログを収集/管理するソフト「QOH(Quality Operate Hawkeye)」を,2008年2月5日に出荷する。社員がパソコンで何をやった/やっているのかを記録することで,内部統制などセキュリティに役立つ。オープン価格だが,販売参考価格は100台で66万9000円,1000台で566万円など。

 QOHは,Windowsが稼働するクライアントPCのユーザー操作を,ログとして記録/収集するセキュリティ・ソフト。監視対象となるクライアントPC上で稼働するエージェント・ソフトと,エージェントと通信してログを収集/管理するサーバー・ソフト,GUI管理コンソール・ソフト,で構成する。

 ファイル操作やメール送受信,Webアクセスなど,以下に示す11種類の操作ログを記録する。

QOHが記録する11種類のログ(表内の文は原文ママ)
プロセス起動プロセス起動に関する記録
ドキュメントアクセスファイルへのアクセス記録
WebアクセスWebアクセス行ったURLの記録
ファイル操作ファイル作成や削除に関する記録
プリンタ操作印刷を行ったドキュメントとプリンタの記録
ウィンドウタイトルアクティブウィンドウの記録
メール送受信送受信を行ったメールの記録と内容
クリップボードクリップボードにコピーを行ったファイル・文字列の記録
FTP操作FTP操作コマンドとパラメータに関する記録
スナップショット定期取得を行った画面コピーとPrint Screen押下時の内容の記録
ログオンユーザがログオンを行った際の記録

 大量のログから問題となるユーザー操作を見つけ出す機能を備える。具体的には,任意の文字列や数値を組み合わせた条件検索が可能。文字列であれば,一致条件として「~と一致」,「~から始まる」,「~で終わる」,「~を含む」から選択,数値の場合は範囲指定ができる。異なる条件による検索を最大で64回繰り返して,結果を絞り込める。また,検索結果として個々のログを表示した際に,検索に合致した部分をハイライト表示する機能を持つ。検索結果はCSV(カンマ区切り形式)のテキストとして出力できる。

 別途,レポート・ライター(レポート生成ソフト)の「eX Report」と連携運用させることができる。これにより,不審なWebアクセスのランキングといった統計レポートを自動生成できるようになる。

 稼働OSは以下の通り。監視対象クライアントで稼働するエージェント・ソフトは,Windows 2000 Professional,Windows XP Professional,Windows Vista Business/Enterprise/Ultimate,Windows 2000 Server,Windows Server 2003。エージェントと通信してログを収集/管理するサーバー・ソフトは,Windows 2000 ServerまたはWindows Server 2003。データベース管理システムとしてSQL Anywhere 10が必要。GUIコンソールは,Windows XP Professional,Windows 2000 Server,Windows Server 2003。.NET Framework 2.0とSQL Anywhereのランタイムが必要。