米マイクロソフトは2008年2月1日(米国時間)、米ヤフーに対して買収を提案したと発表した(マイクロソフトの発表資料)。提案した買収総額は、446億ドル。これを受けてヤフーは、マイクロソフトの提案を慎重かつ速やかに検討するとの声明を発表した(ヤフーの発表資料)。

 マイクロソフトは同日、スティーブ・バルマーCEOらが出席し、記者会見を開催。「インターネット広告ではグーグルが75%ものシェアを握っている」とし、マイクロソフトとヤフーの合併によってそれに対抗していけると語った。両社が一体になることの効果として、検索インデックスなど両社の技術を統合し、また技術者同士が協力することでイノベーションを加速できること、データセンターなどの共有によってインフラ面におけるコストを削減できること、動画や携帯デバイス分野でのユーザー・エクスペリエンスを向上できること、などを挙げている。これらにより、少なくとも1年で10億ドルの相乗効果が見込めるとしている。

 ソフトバンクの関連会社である日本のヤフーについては、「これまで関係を我々が変えることはない」とし、ソフトバンクなどとの関係を保っていく姿勢を示した。

 マイクロソフトは、2008年後半の買収完了を目指す。ヤフーは、「自社の戦略に基づいて、長期的に見て株主の利益を最大化する道を考えながら、取締役会において慎重かつ速やかに検討する」としている。