気象庁は2008年2月1日、天気予報や地震情報などの気象情報を、XMLデータとして提供するために仕様を策定すると発表した。今年3月末からドラフトを順次、一般に公開する。防災情報の活用を促進することによって、災害による被害を少なくする狙いである。

 XMLのタグとして仕様で定義するのは、「気象警報・注意報」「台風情報」「津波警報・注意報」「緊急地震速報」「地震情報」「噴火警報・予報」「天気予報」「週間天気予報」。これまでは、提供データのフォーマットが統一されてなく、独自フォーマットのものもあった。XMLで統一することで、データをシステムで一元的に扱うのが容易になる。策定には、XMLコンソーシアムが協力している。

 仕様のドラフトを公開した後、1年間かけて精査する。正式な仕様策定は、2009年度になる模様。気象庁は仕様策定後、XMLデータを民間の気象事業者や報道機関をはじめ、一般に提供する。